書き出し形式は8種類、どれを選ぶか
時間がかかるのは抽出だけで、それも一度で終わります。抽出が終わった時点でスライドはブラウザの中にそろっているので、そのあとの書き出しは、同じスライドを別の形式でディスクに書くだけです。処理をやり直す必要も、待ち時間も、二度目のアップロードもありません。そもそも一度目のアップロードがないからです。
つまり決めるべきなのは「Xに書き出せるかどうか」ではなく、今回どれが必要かです。答えは、そのファイルを次に誰へ渡すか、どこへ置くかで決まります。以下で8種類を順に説明します。

このページの内容
8種類の書き出し形式
抽出は1回、形式は8つ。習慣ではなく、そのファイルの行き先で選んでください。
| 形式 | こんなときに | 手元に届くもの |
|---|---|---|
| PowerPoint(.pptx) | 発表する、またはスライドを人に渡す | 画面が切り替わるたびに1枚、それぞれ画像として入ります |
| Word(.docx) | 印刷する、書き込む、提出する | 各スライドが時刻の見出しの下に並び、見出しから目的の場面へ飛べます |
| Markdown + 画像 | Obsidian、wiki、リポジトリに入れる | notes.md と images フォルダが入り、画像は相対パスで参照します |
| 相手がPowerPointを開かない | 1ページに1枚、レイアウトは固定でそのまま印刷できます | |
| 画像(.zip) | スライドを別の作業の素材に使う | 1スライドにつきJPEGが1つ、ファイル名は時刻です |
| 全スライドを1枚の画像に | 投稿する、チャットに貼る | スライド全体を順番に並べたPNGが1枚 |
| 音声だけ | 聞き返す、別のツールに渡す | 音声だけが小さなOpusファイルに入ります |
| HTMLファイル1つ | 何もインストールされていない端末でも開けるようにしたい | スライド全体が1つのファイルに収まり、どのブラウザでも開けます |
WordかMarkdownか
この2つに入る中身は同じです。各スライドと、それが映った時刻が入ります。違うのは、どこに置くのに向いているかです。
人が読むならWordです。印刷する、余白に書き込む、提出する、Officeしか使わない相手に送る——そういう使い方に向きます。時刻は本物の見出しとして入るので、Wordのナビゲーションウィンドウから2時間の講義を目次のようにたどれます。
プログラムにも読ませるならMarkdownです。プレーンテキストなので検索でき、前の版との差分も取れ、10年後でも開けます。書き出されるのはnotes.mdとimagesフォルダで、本文は相対パスで画像を参照します。Obsidian、Logseq、VS Code、GitHubはそのまま読み込めます。
1枚にまとめた画像は、見せるためのもので保管用ではありません
「全スライドを1枚の画像に」は、スライド全体を順番に1枚のPNGへ並べ、各コマに時刻を焼き込みます。この1枚ならチャットにそのまま貼れますし、受け取った人はファイルを開かなくても何の話だったか分かります。
ただしスライドそのものの代わりにはなりません。40枚を1枚に並べると、細かい字は読めません。画像を貼って、.pptxを添付してください。
音声について、そしてなぜMP3ではないのか
「音声だけ」で受け取れるのは、Opus音声の入った.oggです。1時間の話し声でおよそ20MB、同じ音声を圧縮しなければ115MBかかります。
MP3を用意していないのは手を抜いたからではありません。ブラウザはMP3を自分で作れないので、MP3をそのまま渡してくれるサイトは、その変換をサーバーで行っています。つまりあなたのファイルはそこへ送られています。Opusはブラウザが自分で作れる形式で、今のプレーヤーはどれも再生でき、ファイルは端末から一歩も出ません。古い機器のためにMP3が必要なら、.oggを受け取ってから手元のツールで変換してください。
よく聞かれること
- 複数の形式を書き出せますか?
- できます。スライドはすでにブラウザの中にあるので、2つ目の書き出しはもうひと押しで終わります。処理のやり直しも、待ち時間もありません。
- 書き出すと動画はどこかへアップロードされますか?
- されません。動画はブラウザの中で読み、スライドもそこで見つけ、上に挙げたファイルもすべてそこで作ります。この流れのどこにもサーバーは出てきません。
- GoogleスライドやKeynoteへの書き出しがないのはなぜですか?
- どちらもそのままで足りるからです。両方とも.pptxを直接開けます。Googleスライドなら「ファイル → スライドのインポート」、Keynoteはファイルを開くだけです。専用の書き出しを作っても、遠回りして同じスライドができるだけです。
- 時刻が残るのはどの形式ですか?
- WordとMarkdownは各スライドの上に見出しとして入れます。画像ZIPはファイル名に、1枚画像は各コマに焼き込みます。PDFも設定を有効にすれば時刻が入ります。
録画は1本、必要なファイルはどれでも
動画を入れて、一度だけ待ってください。あとはPowerPointもMarkdownも、必要なら音声も持っていけます。すべてタブの中で動き、どのファイルもアップロードされません。