2026年版・動画をPowerPointにするツールの選び方:同じ講演で4つを比べました
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「動画 PPT 変換」で検索する人の多くは、スライドが映った録画をすでに持っていて、そのスライドを資料として取り戻したいはずです。どのツールもそれができると書いています。そこで同じ録画を4つのツールにかけ、結果を数えました。Video2Anyは私たちが作っているツールなので、その点を踏まえて読んでください。ただし数え方は誰でも再現できるようにしてあり、私たちに不利な結果もそのまま載せています。
テストの方法
使った録画は、FOSDEM 2021でGiorgio UboldiさんがRAWGraphsについて話した講演です。CC BY 2.0で公開されています。どのツールの無料枠にも収まるよう、最初の9分50秒を使いました。話し手は画面の隅の小さな枠に映っていて、多くの講義動画と同じ構図です。
正解はスライドそのものから決めました。どのページにもフッターにページ番号が入っているからです。冒頭のタイトル画面を含めて 19枚 あります。そのうち2枚は短く、21ページは6秒、22ページは3秒しか映りません。また2:06から3:06の1分間は、話し手がソフトの実演に切り替えます。この部分はスライドではないので、別に数えました。
2026年10月2日に、各ツールを既定の設定で1回ずつ動かしました。あるスライドが映っている間に、ツールが1枚でも画像を残していれば「見つけた」と数えています。
結果
| ツール | 見つけたスライド | 出力された画像 | 同じスライドの重複 | 実演部分から |
|---|---|---|---|---|
| Video2Any | 19 / 19 | 33 | 3 | 11 |
| Video2PPT | 17 / 19 | 27(ほかに自社の宣伝スライド1枚) | 4 | 6 |
| video2slides(既定) | 19 / 19 | 59 | 18 | 22 |
| video2slides(フレーム差分) | 18 / 19 | 38 | 6 | 14 |
数字が示していること
Video2Any
Video2Anyは19枚すべてを見つけました。3秒しか映らない22ページも入っています。その代わり余分な画像も出ます。11枚はソフトの実演部分から、3枚は表示中に内容が変わったスライドの重複です(1枚は箇条書きが1行ずつ出るスライド、もう1枚は中で動画が流れるスライド)。残す枚数は「枚数」スライダーで決めます。「少なく」側に動かすと、映っていた時間が短い画像から先に外れるので、実演の画面はどのスライドよりも先に消えます。25枚まで減らしても、19枚のうち18枚が残りました。
できないこともあります。スライドは画像として書き出されるので、文字は編集できません。処理はブラウザの中で行われ、ファイルはアップロードされず、アカウントも要りません。どの録画も最初の30分は無料で、無料で書き出すと最後にVideo2Anyのクレジットが1枚付きます。
Video2PPT
Video2PPTの結果がいちばん少ない枚数でした。27枚で、ほとんどがスライドです。このツールは10秒ごとに画面を見ており(画像の時刻は0:00、0:10、0:30……)、短い21ページと22ページはその間に落ちて見落とされました。結果には自社の宣伝スライドも1枚加わります。無料プランは10分までの動画を月3回まで、透かし入りで処理できます。編集できるPowerPointとGoogleスライドへの書き出しがありますが、文字の再現の質は今回テストしていません。
video2slides(オープンソース)
video2slidesは、自分のパソコンで動かすPythonのプログラムです。既定の方法では19枚すべてを見つけましたが、4分半かかり、画像は59枚、その3分の1が実演部分でした。速いフレーム差分モードでは18秒で終わり、38枚で、22ページを見落としました。確認画面はなく、重複はフォルダから自分で消します。スクリプトで処理を自動化したい人に向いています。
Video to Slides(videotoslides.org)
このツールはテストできませんでした。料金ページには無料プランならアカウント不要とありますが、「Start extraction」を押すとログイン画面が開きました。無料プランは一定間隔で撮るだけです(既定は3秒ごとで、この講演なら約200枚)。スライドを自動で見つける機能は有料で、月9.9ドルからです。強みは、スライドを編集できる文字として作り直す点です。
どれを選ぶか
- スライドの文字を編集したい:文字を作り直すツール(Video2PPT、または有料版のVideo to Slides)を選び、本番の前に何枚か確かめてください。「編集できるPPTX」とは何かも参考になります。
- 長い講義で、消す手間より見落としのほうが困る:Video2Anyです。アップロードもアカウントも要らず、書き出す前に動画と並べて1枚ずつ確認できます。
- ときどき短い動画を変換するだけ:Video2PPTの無料プランで10分まで処理できます。
- 自動化したくて、後片付けは気にしない:video2slidesです。
どの変換ツールも5分で確かめる方法
スライドの中身がわかっている録画を1本用意して、3つの点を見てください。数秒しか映らないスライドは残っていますか。10秒ごとにしか見ないツールでは抜け落ちます。1行ずつ出てくるスライドは、完成した1枚として残っていますか。無料プランで何分の録画まで扱えますか。講義なら10分では足りません。スライドが抜け落ちる理由は、どのツールでもほぼ同じです。
自分のファイルで試すなら、MP4をPowerPointに、または講義動画をスライドにからどうぞ。