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ブログ

2026-10-02

2026年版・動画をPowerPointにするツールの選び方:同じ講演で4つを比べました

このページの内容
Video2Any editor showing the slides it found in the FOSDEM 2021 RAWGraphs talk
既定の設定でテスト用の講演を処理したVideo2Any。画像33枚の中に、19枚のスライドがすべて入っています。

「動画 PPT 変換」で検索する人の多くは、スライドが映った録画をすでに持っていて、そのスライドを資料として取り戻したいはずです。どのツールもそれができると書いています。そこで同じ録画を4つのツールにかけ、結果を数えました。Video2Anyは私たちが作っているツールなので、その点を踏まえて読んでください。ただし数え方は誰でも再現できるようにしてあり、私たちに不利な結果もそのまま載せています。

テストの方法

使った録画は、FOSDEM 2021でGiorgio UboldiさんがRAWGraphsについて話した講演です。CC BY 2.0で公開されています。どのツールの無料枠にも収まるよう、最初の9分50秒を使いました。話し手は画面の隅の小さな枠に映っていて、多くの講義動画と同じ構図です。

正解はスライドそのものから決めました。どのページにもフッターにページ番号が入っているからです。冒頭のタイトル画面を含めて 19枚 あります。そのうち2枚は短く、21ページは6秒、22ページは3秒しか映りません。また2:06から3:06の1分間は、話し手がソフトの実演に切り替えます。この部分はスライドではないので、別に数えました。

2026年10月2日に、各ツールを既定の設定で1回ずつ動かしました。あるスライドが映っている間に、ツールが1枚でも画像を残していれば「見つけた」と数えています。

結果

ツール見つけたスライド出力された画像同じスライドの重複実演部分から
Video2Any19 / 1933311
Video2PPT17 / 1927(ほかに自社の宣伝スライド1枚)46
video2slides(既定)19 / 19591822
video2slides(フレーム差分)18 / 1938614

数字が示していること

Video2Any

Video2Anyは19枚すべてを見つけました。3秒しか映らない22ページも入っています。その代わり余分な画像も出ます。11枚はソフトの実演部分から、3枚は表示中に内容が変わったスライドの重複です(1枚は箇条書きが1行ずつ出るスライド、もう1枚は中で動画が流れるスライド)。残す枚数は「枚数」スライダーで決めます。「少なく」側に動かすと、映っていた時間が短い画像から先に外れるので、実演の画面はどのスライドよりも先に消えます。25枚まで減らしても、19枚のうち18枚が残りました。

できないこともあります。スライドは画像として書き出されるので、文字は編集できません。処理はブラウザの中で行われ、ファイルはアップロードされず、アカウントも要りません。どの録画も最初の30分は無料で、無料で書き出すと最後にVideo2Anyのクレジットが1枚付きます。

Video2PPT

Video2PPTの結果がいちばん少ない枚数でした。27枚で、ほとんどがスライドです。このツールは10秒ごとに画面を見ており(画像の時刻は0:00、0:10、0:30……)、短い21ページと22ページはその間に落ちて見落とされました。結果には自社の宣伝スライドも1枚加わります。無料プランは10分までの動画を月3回まで、透かし入りで処理できます。編集できるPowerPointとGoogleスライドへの書き出しがありますが、文字の再現の質は今回テストしていません。

video2slides(オープンソース)

video2slidesは、自分のパソコンで動かすPythonのプログラムです。既定の方法では19枚すべてを見つけましたが、4分半かかり、画像は59枚、その3分の1が実演部分でした。速いフレーム差分モードでは18秒で終わり、38枚で、22ページを見落としました。確認画面はなく、重複はフォルダから自分で消します。スクリプトで処理を自動化したい人に向いています。

Video to Slides(videotoslides.org)

このツールはテストできませんでした。料金ページには無料プランならアカウント不要とありますが、「Start extraction」を押すとログイン画面が開きました。無料プランは一定間隔で撮るだけです(既定は3秒ごとで、この講演なら約200枚)。スライドを自動で見つける機能は有料で、月9.9ドルからです。強みは、スライドを編集できる文字として作り直す点です。

どれを選ぶか

  • スライドの文字を編集したい:文字を作り直すツール(Video2PPT、または有料版のVideo to Slides)を選び、本番の前に何枚か確かめてください。「編集できるPPTX」とは何かも参考になります。
  • 長い講義で、消す手間より見落としのほうが困る:Video2Anyです。アップロードもアカウントも要らず、書き出す前に動画と並べて1枚ずつ確認できます。
  • ときどき短い動画を変換するだけ:Video2PPTの無料プランで10分まで処理できます。
  • 自動化したくて、後片付けは気にしない:video2slidesです。

どの変換ツールも5分で確かめる方法

スライドの中身がわかっている録画を1本用意して、3つの点を見てください。数秒しか映らないスライドは残っていますか。10秒ごとにしか見ないツールでは抜け落ちます。1行ずつ出てくるスライドは、完成した1枚として残っていますか。無料プランで何分の録画まで扱えますか。講義なら10分では足りません。スライドが抜け落ちる理由は、どのツールでもほぼ同じです。

自分のファイルで試すなら、MP4をPowerPointに、または講義動画をスライドにからどうぞ。